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第6回:泡盛考

 沖縄農園代表取締役 具志堅正秀(ぐしけんまさひで)によるコラム集

  泡盛の良さを語らせたら、多くの愛飲家たちがその良さを述べるに違いありません。ここでは飲むということではなく、お菓子の材料としての泡盛考を私は述べたいと思います。


今では、普通のことですが、戦後すぐに、アメリカ軍の炊事部門のベーカーとして仕事した人は、レーズンやドライフルーツをふんだんに使用して、ケーキやパンを作ることに驚いたものです。それに順じて民間でもパンやお菓子を作りはじめましたが、レーズンやフルーツを漬け込むラム酒が高価な代物だったので、代用出来る物はないかとまわりを探すと、身近にありました。沖縄で作られている『泡盛』がピッタリでした。値段が安い上に、風味が良く、すぐにそのよさがわかったのです。また、レーズンを漬け込んだものを、大人たちは、ぶどう酒と称して飲むことも流行りました。


 今日では、泡盛は品質も年々向上し、3年以上寝かせた古酒も種類が増え、味のバリエーションが広がり、素材としての泡盛の使用が増えてきました。20年前はブランデ-ケーキが流行り、次いで登場する日本酒ケーキと同時期に私共の泡盛ケーキも誕生しました。ブランデーケーキと比べると、味がよく、泡盛独特の麹菌の香りがすばらしいと、評判になりました。そのおかげで、現在では一升瓶で年700本以上を使用するほどです。その他ゼリー、ボンボン、アイスクリームなどができました。これは、古酒の力が大きいといえます。使う泡盛もただ古酒というだけではケーキに使えません。銘柄や年数にもよります。弊社のフルーツケーキは古酒泡盛にたっぷりと漬け込んだフルーツを使用しています。食べ過ぎると酔うかもしれません。(かもです。。。)


 4年に一度のお菓子の祭典・『全国菓子大博覧会』 第23回岩手菓子博で私共の泡盛酒ケーキが栄誉大賞を受賞しまましたが、先日行なわれた熊本菓子博でも琉球古酒泡盛ゼリーが同賞受賞との速報が入りました。これも泡盛のおかげです。 次は料理の世界で泡盛が活躍するでしょうね。沖縄の珍味といわれる「豆腐よう」や島唐辛子を泡盛に漬け込んだ「コーレーグス」がありますが、もっともっと多くの優れものが作られると、泡盛の魅力もますます広がりますね。


どなたか言いアイディアはありませんでしょうか。