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第9回:軍靴とともに・・・

 沖縄農園代表取締役 具志堅正秀(ぐしけんまさひで)によるコラム集

アメリカセンダン草は、道端によく咲いています。   沖縄の道端にあちらこちらに咲いているセンダン草を採取し、食べられないものかとチャレンジしてみました
 春になるといろいろな植物が芽をふき、花を咲かせたり、みどりが若々しく人々を楽しませてくれます。しかし、楽しませてくれる花や、果樹、野菜などでしたら歓迎出来ますが、雑草もおおいに繁る時期ではあります。農作業をしていて、困るのは雑草対策をいかに効率的に行うかにあります。季節季節で芽生える種類も違うし、一律にできないのが現状です。沖縄で特に目立つというか、雑草の代名詞のようなものが、センダン草です。キク科で多年草、学名はありますが、地域名はサシ草とも言われています。作業服や靴、動物の毛などに付着して種子が運ばれていきます。


実はこの草、だいぶ前の新聞で見たのですが、別名アメリカセンダン草とも呼ばれています。アメリカ兵の軍靴とともに沖縄戦後にやってきて、沖縄に定着したとのことでした。太平洋の島でもアメリカ兵の行くところに置き土産として生えているようです。そしてよほどこの土地にあうのか、たくましいのか、瞬く間に沖縄中に広まったのです。とにかく空き地があればそこに、道の路肩や、街路樹の植え込み、果てはコンクリートの隙間などにもそれこそあっという間にはえてしまいます。刈り取ってもすぐに大きくなり、嫌われ者です。しかし、こんなに生命力にあふれているのだから、何かとりえがあるかもしれません。あまりにも手を焼かされるので、食べてみることにしました。 やわらかそうなところを刈り取り、なべで茹で、お浸しにしました。
適当な大きさに切り、ポン酢を加え、まず一口・・・


ごわごわして食べずらい、味は春菊に似ている、少し苦い、そして青臭い、
何とか3口くらい食べましたが、もう少し細かく斬ればよかったかなと感じました。
食用としては難があります。よほどの食料不足であれば無理してたべるかな?
どうなんでしょう。あとで、聞いたのですがどこかのハーブ喫茶で細かくせんぎりお浸しにして出しているとの話です。また、沖縄の蜂蜜はこの草のあるおかげだとも言われています。もしかすると、有用な成分が見つかり大いに利用されるかもしれませんね。ギンネムという沖縄のどこにでもある雑木の葉っぱが今ではギン茶として売り出されていたり。


どこかの研究室で密かに役に立つものとして、研究されていることを願います。