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第11回:こーれぐーす

 沖縄農園代表取締役 具志堅正秀(ぐしけんまさひで)によるコラム集

   

 沖縄では島とうがらしのことを『コーレーグス』または、『こーれぐす』と読んでいます。この『コーレーグス』を泡盛に漬け込み、沖縄そばにちょっぴりたらし食べる、どこの食堂でも見られる日常的な風景です。最近では、唐辛子がダイエットに効果があるということで、ちょっとしたブームになり人気が出てきました。

 沖縄のコーレーグスは小ぶりでありながら辛味が強い事で知られています。大学でも講義もする中華料理の先生から聞いたのですが、世界でも2番目に辛いとのことです。カプサイシンたっぷりです。したがって料理にそのまま使うのはまず無理です。中華料理には、唐辛子を丸ごと使うようなものもありますが、そのようなことはきわめて危険?であると断言できます。  私の先生の話ですが、彼女は台湾人・ご主人は中華系マレーシア人、激辛ラーメンなどと看板があればまずのれんをくぐり、お二人とも辛いのが大好きな夫婦でした。

〜とあるとき、市場で見かけた生のコーレーグスを求め、さっそくおうちで中華料理に赤色たっぷりにコーレーグスをいれて調理、ご主人に夕食に出したそうです。〜

 ひとくち食べたご主人・・・
                   「君は僕を殺す気か。。。」
 とつぶやいて冷水をがぶ飲みしたそうです。

 予想以上の辛さだったようです。

以前私も経験がありますが、あまりにも辛いのを食べると全身から力が抜けてしまいます。また、泡盛漬けコーレーグスは、薬味として使うだけでなく、蚊などの虫刺され、かゆみ止めにもいいといわれ、私も試しました、わりと効きました。

 ところで、コーレーグスの語源はというと若い人に聞くと、コーレーというと「買え」で、グスはくそかな、などととんでもないような答えが飛びだします。本当のところ、コーレーグスは高麗胡椒の意味から来ています。もともとの原種は南米から伝来したといわれ、めぐりめぐって、中国、アジア、にひろまり沖縄から韓国に伝わったそうです。その中でいろいろな品種が誕生したのでしょう。日本語では唐辛子、おきなわ口では高麗胡椒(コーレーグス)。

なんだか国際交流が見えてきますね。

 沖縄農園の畑にもコーレーグスが赤く実をつけました。さっそく泡盛に漬け込んでいます。2・3ヵ月後にはりっぱに沖縄そばの薬味になることでしょう。
非常に楽しみです!