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第16回:皿を食べる?

 沖縄農園代表取締役 具志堅正秀(ぐしけんまさひで)によるコラム集

 沖縄県では、ゴーヤーに続く戦略的な県産野菜としていろいろな候補を上げています。そのなかでパパイヤと並んで有力なのが、へちま=糸瓜、  方言名:ナーベーラーです。よく特産品講演会などでナーベーラーを有力商品にしようと話題になります。

このへちま、沖縄では野菜としての利用がほとんどです。昔はたわしの代用とへちま水を化粧水して利用していたようです。へちまは他府県では食べないという、もっぱらアカすりかたわしとしての利用で、なんとももったいないと思ったものでした。なーべーらーは豆腐や肉などと煮ると汁が出ておいしいのです。沖縄の食堂では定番です。メニューにはナーベーラーとしか書いていません。沖縄ならではですね。

 ところで方言の語源は「鍋洗い」が、なべあらやー、ナーベーラーになったことは容易に理解できますが、意外と連想できないようです。やはり食べ物という意識だからかもしれません、中国南部あたりでは、料理するときにむいた皮を煮出しして甘味を加えて飲むそうです、さっぱりしていて暑気払いに大変効果があると聞いています。

江戸の大奥では大量のへちま水を使用したそうです。今、へちまコロンが見直されていて、各地で商品化が進んでいます。ここ沖縄でナーベーラー関連商品が出てきてほしいですね。