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第20回:ぜんざい

 沖縄農園代表取締役 具志堅正秀(ぐしけんまさひで)によるコラム集

 沖縄のぜんざいは小豆を使ったものではなく、金時豆を使用し、さらに削り氷をのせたものを指します。暑さゆえ、夏でも冬でも温かいぜんざいはありません。また、白玉団子を必ず2・3個は入れなければ、沖縄風ぜんざいとは言えないのです。

 あるお菓子屋さんが、本土風のぜんざいを売り出したところ、これは「ぜんざい」ではないと大変不評でした。沖縄人には馴染みがないからです。すぐに沖縄風に切り替えたのはいうまでもありません。

沖縄風ぜんざいがいつの頃から今の形になったかは、定かではありませんが、昔は「あまがし」と称し、旧暦5月5日に供されて黒糖、押し麦などを加えていたのが、ルーツかも知れません。50年前から今のスタイルになったと推測されます。

米軍属日系2世の同年生から道場帰りに「ぜんざい食べますか?」とよく誘われ、おごられた覚えがあります。現在も40数年前も学校周辺のパーラーでは相変わらず「ぜんざい」が売れ筋です。夏になると至る所に「ぜんざいあります」の看板が見られ、流行でさえあります。とくに女性は老若年問わず好んで食べます。私の連れ合いなどは看板を見るたびに「食べよう」と言い出す始末で困ってしまいます。