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第23回:トーカチ【米寿】

 沖縄農園代表取締役 具志堅正秀(ぐしけんまさひで)によるコラム集

 先月9月21日に、親戚の伯母のトーカチ(米寿)の祝いがあり、お祝とあやかりを受けに行きました。沖縄は高齢者をたたえる伝統があり、地域をあげて、大々的にお祝いをします。県内各地の公民館では、高齢者の方々が誇らしく生き生きとお祝いを受けている姿が目につきます。例年9月15日が敬老の日と定められていますが、祝日法改正で敬老の日は9月の第3週となり、19・20と連休になっていました。でも、おばぁのお祝いが21日。どうしてかな?と思い、先輩に聞きますと、「今年は9月21日が旧暦の八月八日」とのことで、八十八歳、米、など末広がりの八という組合せて米寿は行われているのだなと感心しました。

       「御万人ぬお陰、米寿ぬ年重にて、子孫ぬ弥栄い、今日の嬉しや」

 会場には琉歌が貼られていて、いっそうの喜びが感じられました。また、多くの親戚、地域の方々が次々に訪れ、しだいにさんしん(三味線)を弾き歌い宴席が盛り上がります。宴席には必ず民謡や古典芸能(琉舞など)に長けた人物が何人かいるものです。この日は孫に民謡の最高賞を得たのがおり、盛り上げて、おばぁのトーカチ祝にふさわしいものでした。このおばぁも行く末はきっと100歳でしょうね。

※沖縄の恒例行事は、そのほとんどが旧暦で行なわれます。先人から受け継がれている考え方です。