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育陶園

 地元の人や観光客などで賑わう那覇市を代表する「平和通り商店街」を通り抜けるとひっそりとした石畳風の赴きある路地に出ます。ここが沖縄を代表する窯元が揃う「壺屋やちむん通り」。この地に焼き物が根付いた理由は、1682年(天和2年)当時の琉球王府が、美里村(現沖縄市)の知花、首里の宝口、那覇の湧田にあった窯場を現在の那覇市壺屋に統合し、陶器産業の振興を図ったと記録されています。

 現在、育陶園を取り仕切るのが6代目窯元、高江洲忠。シーサー名工として名高い育男さんの長男として生まれ育ち、沖縄の窯のみならず愛知県の益子焼の窯でも修行し、壺屋焼きのよさを改めて感動したそうです。家業を継ぐため壺屋に戻った後は作品に対する研鑽をかさね、職人さんを集めてシーサーやお皿などの手作りでの量産体制を整えました。現在はろくろを使った陶器を得意とし、皿やコップなどの家庭用陶器から、お祝いの引き出物用の大皿などなど、本物の良さを伝えたいという信念の元、手作りで使いやすい使える器をメインに作成しているそうです。

300年余りの歴史を持つ、そんな壷屋で、今回焼き物を体験ってことで、手軽に壷屋焼に親しめるよう、窯元を開放している「育陶園」さんへ 凸撃しちゃいました。

[育陶園]

沖縄独特の魚が描かれた大皿は、結婚式の引き出物だです。壷屋焼を日常生活のシーンで使って欲しいという思いから、お客様からの要望を聞いてから作り上げるという徹底振りには、感服します。イシジマの時もぜひ、お願いしたいものです。
壷屋やちむん通りから趣きある建物が立ち並ぶ路地を徒歩3分ほど奥に進むと、育陶園の作業場があります。

飾り気のない高江洲忠さんは、壷屋という伝統的な場所で、古いことを大切にしつつ、新しいことにチャレンジする、一風変わった、チャーミングな職人です。
早速、忠さんへ直撃。Tシャツに半パンというがこれまた職人らしい?いでたちで、壷屋焼について熱く語っていただきました。

作業の様子

職人が三人並び、1個1個素早く、でも慎重に作り上げています。
従業員は十数名。十年経たないと一人前と言えない焼き物の世界は情熱と努力が必要です。

会話をしつつも、手元は一定、熟練の技で、ひょひょいとうつわを作り上げた真喜志(まきし)さん。
社長の右腕として頑張っている真喜志康雄さんは、インテリア関係の仕事を県外でしていたそうですが、帰郷後は壷屋焼一筋。 「やはり物を作ることが好き」だから続けて来れたと語ります。

ここ壷屋には、全国各地から焼き物に興味のある人がたくさん勉強をしているらしい。けんたさんも、一人前のいい職人になって欲しいです。
真津研太さんは、鹿児島県屋久島から来て早や3年。「島を出て、いろいろと勉強したかった。物を作るのが好きだったので、奥が深い陶芸を身につけたい」と育陶園の門をたたいたそうです。

かき氷用の器。さすがプロの技、余分な厚みや線がありません。
育陶園では、壷屋焼をたくさんの方々に体験していただきたい」ということで、忠さん自ら市民講座の講師としても大活躍。那覇市市民講座では7期生まで育て上げ、今でも定期的に親睦会をし、友好をふかめているそうです。

手作業なのに、大きさも厚みも常に一定に作る熟練の妙技に、感動です。
忠さん自ら“ろくろ”をまわし、お客さんから頼まれた特注のカキ氷用の器作り。いとも簡単そうに、ひょひょいと作っておられましたが、このろくろをまわして土をまとめ上げるだけでも相当な技が必要だそう。

シーサー作り体験

観光客の皆さんが作ったシーサー。どのシーサーもそれぞれ個性的で、世界にひとつだけのマイシーサーは、壁掛け用なので、玄関にピッタリです。
育陶園さんでは、観光客やお子様にも気軽に壷屋焼を親しんでもらいたいという思いから、シーサー作りやシーサー皿作りを体験出来ます。

初焼き物体験のイシジマは、手先が不器用なのもあいまって、土を丸くすることが難しかったです。
工程1)赤土の粘土を空気を抜きつつ、まん丸に丸め、平たくし、壁掛けシーサーの土台を作ります。

どのパーツもシーサーにとっては欠かせないもの。取れないように模様がきちんと出るよう、真剣です。
工程2)土台に、耳や目・鼻などのパーツを細かく1個ずつ作り、くっつけます。全体のバランスを考えつつ、シーサーの勇ましさを表現するため、形を作るのが難しい!!!

シーサーのシンボル“角づくり”
工程3)くるくるっとした、角のような飾りを作り、土台にくっつけます。制作時間中、黙々と作業をする私たち。童心に返り、真剣そのものです。

約一時間、手取り足取り教えてもらいつつ、完成したシーサーは、この後、乾燥させ、焼き上げ後、約3週間ほどで宅配してくれます。(配送料別途)

思った以上に素敵な表情をしたシーサー。焼き上がりが楽しみです。    満足げなイシジマ。
イシジマが作成しました「雄シーサー」。顎ひげが特徴の雄シーサー」は、福が逃げないように口を閉じています。

シーサーはメス・オス一緒だからこその守り神。沖縄の昔ながらの住居には、対で飾られています。    ホッとした表情のキシモト。
キシモトが作成しました「雌シーサー」。口を大きく開け、厄を飛ばす意味があります。

直営販売所

壷屋のメイン通りにある直営店では、直営ということもあって、様々な大きさの皿・茶碗・コーヒーカップなどがあります。ショップの横には、飾りシーサー作りも見れます。
壷屋やちむん通りにある、ショップでは、育陶園で作成された商品が所狭しと並べられていました。シーサーをはじめ、茶碗やコーヒーカップなど、どれを取っても使えば使うほど味わいが出る陶器の数々。

たくさんの方々との交流を大切に、一人でも多くの人に壷屋焼きのよさを感じて欲しいと、忠さんは新しい構想を思案中だそうです。
忠さんは今後、壷屋焼の工程を見ることの出来る作業所を近くに建設し、見て触れて壷屋焼を身近に親しんでもらえるようにしていきたいと熱く語っていました。 

[編集後記]

焼きあがったシーサー。重厚感のある焼き上がりに大満足!    完成したシーサーとともに、笑顔で写真撮影。早速、玄関に飾ります。
忠さんを中心とした従業員の方々の壷屋焼に翔ける熱い思い、情熱、探究心は、そのキラキラ光る眼差しからしっかりと伝わってきました。今回、初めて焼き物に触れたわけですけど、土の温もり、そして焼きあがって手元に届いたときの感動。日常では体験することが出来ない、作る喜びを体験することが出来て、非常に感動を覚えました。今回はを作ったので、是非プライベートでを作り、対で飾りたいと思いました。

 

 

壷屋焼き体験は、電話での予約が必要です。大体1時間もあれば出来ますが、じっくり作りたい方は、時間に余裕をもってのぞんでくださいね。 
育陶園


 沖縄県那覇市壷屋1−22−33
 電話(098)866−1635


 営業時間:AM9:00〜PM18:00(定休日  :年中無休)

 壷屋焼体験(事前予約必要)
    ・壁掛けシーサー作り 2500円
    ・シーサー皿作り 2000円